チェ・ジョンファ x 山本宇一が語る A PEACE OF EVERYONE(前編)

(marunouchi)HOUSE全体を会場とするアートエキシビジョン『the MOTHER of DESIGN』が、10月29日にスタートしました! 第3回目となる今回は、韓国のクリエイターCHOI JEONG-HWA(チェ・ジョンファ)さんを招聘。『A Peace of Everyone』と題された展示は、すでに大好評。
今回は、チェ・ジョンファさん、ディレクターの山本宇一さん、キュレーターの西山裕子さん、そしてチェさんの作品の設営サポートとして参加した、アーティストの南條フランソワ俊輔さん、南條クリストフ健佑さんにお集まりいただきました。

チェ・ジョンファの作品と山本宇一が考える今回のテーマ

山本 marunouchi HOUSEでのアートエキシビジョンは、第1回はバーナー・パントン、第2回は草間彌生、昨年の第3回はタイの漫画家・イラストレーター、タムくん(ウィスット・ポンニミットさん)と展覧会を重ねてきたんだけれど、草間彌生さんの時までは震災以前ということでイケイケのモードで走ってきて、東日本大震災が起きた昨年は、やはり癒しを求める意味でもタムくんにお願いして、お祈りのポーズをしているお人形を作ってもらったりしました。今年はどんなことをしようかな、と考えたときに、こんな時期だし、ハッピーに、ちょっと気分が上がる感じのことをやりたいなと思って、チェさんの作品を拝見して、お願いすることにしたんです。

西山 今回宇一さんからお話があった時に、「平和を感じさせること」をテーマにしたいということでしたよね。

山本 そう。隣同士の国である日本と中国と韓国は今いろいろあるけれど、政治と人の交流は別であるべきっていうことを、感じてほしくて。

チェ 私はいつも、「Happy Together」をテーマにしているから。

西山 ハッピーなことで平和を感じてもらって、国と国との話ではなくて、民間でつながるということ、コミュニケーションのツールとしてのアート、ということが、すごく重要なことだと思います。

山本 僕も好きで海外によく出かけるし、チェさんはもちろん様々な国で活躍されているし、南條さん兄弟も日本とフランスのハーフで、しかもインターナショナルに活動されてるし、そうやって国をまたいで動いていると、国と国というよりは、個人のマインドやスピリットでつながっていると感じることがあるので、そこを見せたいと思ったんです。

チェ 私はいつも、いろんな人たちと会いたいと思っています。ですから、国内だけでなく、海外で仕事をすることも好きですね。

山本 この場所は東京駅が目の前にあるし、日本のなかでもシンボリックな丸の内という街にあるので、アートを通じたお互いのフレンドシップやつながりっていうことを見せることが大事だと思った。それと何より、驚かせたい。何コレ!?って思ってもらいたい。だからエレベーターの目の前に1つ、エスカレーターを挟んで2つの作品が展示されるっていうレイアウトになっているんです。今回、1つ減らすっていう案もあったんだけど、やっぱり3つ置いてバーンと見せたかった。そのほうが迫力ありますよね。そのせいでウチの店は座席が減っちゃったけど(笑)。

チェ ありがとうございマース(笑)。

CHOI JEONG-HWA
UICHI YAMAMOTO