・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日着ていらっしゃるワンピースはどちらのなんですか?
「これは、私がディレクションしているPEELSLOWLY(ピールスローリー)というブランドです。喪服なんですけど。喪服って既存のデザインのなかだと自分で着たいものがないなあって思って、作っちゃったんです。リバーシブルになっていて、裏返すと全面ブラックになっているんですよ。喪服をコンセプトにしているんですけど、デイリーにも着られるようなデザインにしています」
YOUさんといえばファッションアイコンとしての存在感も大きいですが、どんな人がおしゃれで素敵だと思いますか?
「装いも言っていることもやっていることも、全部トータルで一貫している人。自分自身について客観的になれる人、とも言えるかな。自分に似合う服を着ていて、似合う仕事をしていて。そういう人ってかっこいいですよね、男性も女性も。あとは何より、楽しそうに過ごしている人が魅力的だなと感じます」
テレビや雑誌でさまざまな相談に乗っていらっしゃる場面をよく見るのですが、プライベートでもまわりの人たちに頼られることが多いんでしょうか。
「そうですね。飲み屋で相談をされるのが好き。年下の人たちに、ものの良さを伝えられたりしていけたらいいなって思っています。テレビでは女性の恋愛について話すことが多いですが、実際は意外と恋の相談をしてくるのは男性ばかりで、女性の方が仕事のことで頭がいっぱいだったりするんですよね(笑)。例えば、結婚について。ひとりの人と対峙するのってすごいことだと思うし、逆にパートナーとうまくやっていくのは大変なところもあります。そういう自身の経験で感じてきたことを話して、一度は誰かと結婚してみるといいよ、と伝えています。私はもうしないかもしれないけれど(笑)」
そんなまわりの方々に、一番伝えたいことって何ですか。
「特に若い人たちに言いたいことになるんですが、やりたいことは、どんどんやった方がいいです! あとで後悔するかもしれないなら、思い切ってやってみた方がいい。失敗しても大丈夫。むしろ、若いうちに失敗した方がいい。全部、どうにかできちゃうから!って言いたいですね。女性は、昔より何かと選択肢が多くなった今だからこそ、個性を大切にしてもらいたいですね。色々心配をしないでチャレンジしてみてほしいです。それと、一度は結婚と育児を経験してみるといいですよ。仕事も遊びも恋も、いつも、いつまでも、楽しんじゃいましょう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
YOU(ゆう)
女優、タレント、歌手。東京都出身。18歳でモデルやミュージシャンとしての活動をスタートし、現在はバラエティ番組をはじめとするTV番組、CM、数々の映画へ出演し、雑誌のエッセイ連載を持つなど幅広い領域で活躍中。2004年公開のカンヌ国際映画祭出品作品『誰も知らない』では主人公の母親に扮し、キネマ旬報助演女優賞を受賞した。舞台、ドラマへの出演も多数。2014年には自身のファッションブランドPEELSLOWLY(ピールスローリー)をディレクションしている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・