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丸の内ハウスをこれまでにない空間だと称してくれた田中さん。DJとして選曲も他のクラブイベントとはまったく異なるという。
「Fantastic Plastic Machine(ファンタスティック・プラスチック・マシーン)として活動を始めてから約20年になりますが、当初は“都会で生活する人のオリジナルサウンドトラック”みたいなキャッチフレーズを考えていたこともあり、本来は主役にならない音楽をプレイしたり選曲したりするのが好きなのです。もちろんイベントによっては自分の音楽を中心にお客様を盛り上げるのが役目かもしれませんが、音楽やDJたちが認識されることなく、聴覚から入る音楽を楽しんでもらうことが基本的には好きです。そういった考えからも丸の内ハウスでのDJは、クラブやフェスとはまったく違いますね」
田中さんにとってDJプレイする際の選曲の基準みたいなものは。
「自分にとっては、どこがホームでどこがアウェイといった意識もありませんが、与えられたお題であったり、季節や時間によって、大喜利のように選曲したい、とは常に思っています」
最後に、田中さんの考える丸の内ハウスの魅力や楽しみ方も伺った。
「NYやロンドン、パリとは違った日本らしい遊びのスタイルを確立したのが丸の内ハウスではないでしょうか。実は昨年梅田にできた複合施設「グランフロント大阪」内のBGMを手掛けたんですが、丸の内ハウスにとても近いなぁと思いました。そんな日本らしい遊びのスタイルがどんどん広まっていくといいですね。ある意味、東京の食と文化を発信しているのが丸の内ハウスであり、東京駅から一番近いリゾート地が丸の内ハウスだと思います。個人的にも遊びに来たいですし、DJとしていろいろなイベントに参加したいですね」
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田中知之(FPM)
1966年7月6日生まれ。京都市出身。ソロ・プロジェクト、FPM=Fantastic Plastic Machine(ファンタスティック・プラスチック・マシーン)として活躍。1997年秋の『The Fantastic Plastic Machine』でのデビュー以来、日本にとどまらず世界中で多くのヒット作をリリース。プロデューサーやリミキサーとしても多数の有名アーティストを手掛けている。現在は、東京SOUND MUSEUM VISIONと大阪Live&Bar11-onzieme-にて「Hyper Society」をレギュラーパーティとして開催するほか、京都WORLDにて「京都大宴会」を不定期で開催中。また、活動の幅は音楽のみに留まらず、過去には大手アパレル企業でMDとして、某ファッション誌でエディターの経験もあり、時計や車などへの造詣も深い。特にヴィンテージウエアのコレクター&マニアとしては知る人ぞ知る存在。最近では自身のブランド、ListやConnecteeのディレクターとしての顔も。
http://www.fpmnet.com
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