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写真を2D、ヘアメイクを3Dとするなら、通常3Dを2Dで表現するものを、
本作品では2Dを3Dとして完成させるというから驚きだ。
安倍「普段の撮影でも、よくムチャブリをしているので、この二人だったら何でもできるんじゃないかなと(笑)」
冨沢「カラー撮影の現場で、「モノクロ風のメイクでお願いします」と言われたこともありましたね。だったら最初からモノクロで撮影すればいいじゃんって思いましたけど(笑)」
安倍「それでもノボルさんはできてしまうんで、今回もどういうものが生まれるのか、すごく楽しみでしたが、想像以上の作品が完成したのでビックリしました。桂一くんも、ノボルさんが仕上げる完成形を頭の中で想像しながら撮影するので大変だったと思います」
冨沢「写真の上からメイクをすることって、普通では考えられないけど、作業を進めていくうちに、どんどんノッてきましたね。ただ、僕の作業にはお絵描きの要素もあると思うので、あまり子どもっぽく、安っぽくならないように意識しました。上品に大人っぽく仕上げています」
新田「もちろん僕は最終形を想像しながら撮らなければいけないのですが、撮影の現場でノボルさんが、“風”や“色”、“山”といったテーマやキーワードを与えてくれるので、イメージが湧きやすかったですね。いつもよりモデルの表情や髪の流れなどを接写して、なるべく素の美しさを引き出すようにしました」
安倍「桂一くんの撮った写真をプリントとして、さらに額装してからノボルさんがメイクアップするのですが、その額縁までメイクしていたりと、本当に面白い作品が出来上がりました」
新田「会場では、ノボルさんがメイクする前の写真とメイク後の写真を並べて展示しますので、それらを比較して観るのも楽しいのではないでしょうか」
冨沢「アートとメイクの融合を是非観て欲しいですね」