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そう語る平林さんだが、それまでは丸の内という街に来る機会はほとんどなかったという。
「私たちみたいな職種の人たちには少し遠い場所だったので、せいぜい銀座止まりでしたね。ただ、新丸ビルが出来て、お仕事でも訪れるようになってからは、丸の内はすごく好きな場所になりました。まずは新丸ビルのビル自体が男らしくて好きだし、突き出し看板のない街全体の景観、皇居や東京駅に抜ける景色も好きですね」
今でも定期的に開催されているイベントや展示を観に丸の内ハウスに訪れているという平林さん。
「ロゴデザインをしている頃は、上質なスーツを身に纏ったビジネスマンたちが、夜も格好良く遊んでいたりする欧米のように、丸の内ハウスも丸の内で働く一流のサラリーマンたちが楽しめる空間になったらいいなって思っていましたので、今、そのようになってきていることが嬉しいです。青山界隈で遊んでいる人たちが丸の内ハウスに来ることも良い流れではあると思いますが、実際丸の内界隈で働く人たちが変わっていくことが面白いですよね」
最後に丸の内ハウスの魅力を伺った。
「ライブラリーで開催される展覧会やイベントが、実はけっこう面白いです。ドリンクを持ってハウス内を移動出来るのもここならでは。あと、私はテラスからのビューにやられましたね。特に皇居側は最高なのでオススメです。もしこの界隈にマンションが建つなら、是非住んでみたいですね(笑)」
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平林 奈緒美(ひらばやし なおみ)
東京生まれ。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業後、(株)資生堂宣伝部入社。ロンドンのデザインスタジオMadeThoughtに1年間出向後、2005年よりフリーランスのアートディレクター/グラフィックデザイナー。主な仕事:(marunouchi) HOUSE、資生堂企業広告、dynabook REALFLEETMODEL等のアートディレクション、HOPE、NTT DOCOMOパッケージデザイン、矢野顕子・宇多田ヒカル・DREAMS COME TRUE等のCDジャケットデザイン、雑誌GINZAのアートディレクションなど。JAGDA新人賞・ADC賞・NY ADC GOLD・British D&AD silver など受賞多数。
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