オープン時から丸の内ハウスのマネージャーの玉田泉さんはハウスの隅の隅まで知り尽くす、丸の内ハウスの顔。
今夜も私サカキが玉田さんと一緒に飲み歩きます。
サカキ:玉田さん、なんだか今週は酸っぱそうな一週間ですね。なんでまたウメボシなんですか?
玉 田:和歌山県田辺市の世界遺産って知ってる?
サカキ:熊野古道ですよね。昔行ったことがありますよ。
玉 田:そう、2004年に世界文化遺産で紀伊山地の霊場と参詣道で登録されたんだけど、実はもう一つあるの。
サカキ:へぇー、知らなかったですが、何ですか? ル・コルビュジエの国立西洋美術館じゃないし、富岡製糸場じゃないし。
玉 田:ウメボシ。田辺市のウメボシが2015年に世界遺産に登録されたのよ。
サカキ:???
玉 田:みなべ・田辺の梅システムが世界農業遺産に登録されたんだけど、これは養分に乏しく崩れやすい斜面に薪炭林を残しつつ梅林を配置することによって400年にわたり高品質な梅を持続的に生産してきた農業システム。里山の斜面を利用してそこに薪炭林を残すことによって水源涵養や 崩落防止に利用し、その薪炭林に住むミツバチによって梅の受粉を行う。また、長い梅栽培の中で培われた遺伝子資源や薪炭林を活用した製炭など
地域の資源を有効に活用するなど梅を中心とした農業、生活を支えるとともに、生物多様性、独特の景観、農文化の育成につながったことを認められ、2015年に登録されたんだって。
サカキ:なんだか難しい内容ですが、田辺のウメボシは美味しいってことですか?
玉 田:詳しいことはともかくとして、まずはウメボシをつかったメニューを食べましょう。ウメボシにはクエン酸が含まれているから疲労回復にはとってもよくて、元気になる。
サカキ:ハードワークの丸の内ビジネスパーソンにはピッタリですね。
玉 田:そうそう。各店のウメボシメニューはとても人気らしくて、多くの人がオーダーしたみたい。
サカキ:みんな疲れてるんですね。このウメボシ太郎みたいなイラストがいいですね。
玉 田:これは漫画家の和田ラヂヲさんのイラスト。可愛くて、ついついウメボシメニューをオーダーしちゃうみたい。各店のスタッフはみんなウメボシバッチをつけてる。
サカキ:うらやましいなぁ。
玉 田:今回はウメボシの面白さを発信する大学の同級生の二人組のBambooCutさんによるプロデュース。ライブラリーで開催した「立ち喰い梅干し屋」は人気で、ウメボシとお茶のペアリングが楽しめる。また「梅干しの種飛ばし」は簡単そうだけど意外と難しいよ。日本一は16.63m!なんとさっきのイラストの和田さんの記録だって。
サカキ:話を聞いているだけでだんだん酸っぱくなってきました。ウメボシシェイクもいいけど、早くお酒で口の中を流しましょうよ!
(料理は今回のイベント期間特別メニューの為、終了しています)