オープン時から丸の内ハウスのマネージャーの玉田泉さんはハウスの隅の隅まで知り尽くす、丸の内ハウスの顔。
今日も私サカキが玉田さんと一緒に飲み歩きます。
サカキ：いよいよ「海の京都」がスタートしましたね。海の京都ってどういうことですか？
玉 田：京都の中でも日本海に面したところで、古代から大陸との交易が盛んたっだ場所のこと。京都の文化や食の入り口はここにあるとも言え、日本の食・文化の源流という人もいるくらいよ。私も実際に行ってきたんだけど、とてもいいところ。伊勢神宮の外宮である豊受大神が住まわれたという「元伊勢神社」があったり、龍や羽衣の伝説や神話も数多く残っていて、何か神秘的。
サカキ：行ったことがないのですが、どうやって行けるのですか？
玉 田：京都から電車で１時間半くらい。車窓からの眺めもとても情緒があっていいわよ。
サカキ：意外と近いのですね。さて、今日は珍しくランチタイムでお酒なしですね。
玉 田：このイベントは１週間と期間が短いから、ランチメニューも充実しているの。自由ヶ丘グリル、SO TIRED、TIKI BAR、RIGOLETTOではランチタイムでも海の京都メニューが食べられるの。今日は一通り行きましょう。
サカキ：まずは自由ヶ丘グリルですね。
玉 田：自由ヶ丘グリルでは、「京都府産天然ブリの照り焼き バルサミコソース」がランチ限定。見た目は照り焼きみたいだけれど、バルサミコと白ワインがきいていて、ソースも軽め。
サカキ：和風の照り焼きとはちょっとちがう味わいですね。ご飯にも合いますね。お味噌汁じゃなくて、オニオンスープというのが洋食っぽくていいなぁ。
玉 田：続いてTIKI BAR TOKYOの「海軍カレー」。これもランチ限定。
サカキ：海軍とは唐突ですね？
玉 田：舞鶴には明治時代海軍鎮守府が置かれていたので、海軍にまつわるものが多いのよ。航海をしていると曜日の感覚がなくなるから、毎週金曜日にはカレーが出たのが海軍カレーの始まりとか。今でも海上自衛隊の艦船では金曜日にはカレーが出るらしいわよ。しかも今回のこの海軍カレーには京丹後の人参が入っているの。無農薬なので皮ごとは入っている。
サカキ：ちょっとスパイシーでおいしいですね。毎週金曜日にはカレーが食べたくなりますね。
玉 田：舞鶴では旧海軍の料理レシピ集ともいえる「海軍割烹術参考書」に基いた肉じゃがも名物よ。もともと東郷平八郎が舞鶴に赴任した時に、イギリスで食べたビーフシチューの味が忘れられなくて、つくらせたのが肉じゃがのルーツらしいの。
サカキ：へえー。肉じゃがのルーツってビーフシチューなのですね。
玉 田：今回mus musではその海軍割烹術参考書のオリジナルレシピを忠実に再現した肉じゃがが食べられるの。
サカキ：ぜひ食べてみたい。でも１７時からなのですね、残念。
玉 田：ここでちょっとデザートを。RIGOLETTO WINE AND BARでは、めでたまごのクレマカタラーナ、つまりスペイン風クリームブリュレがおすすめ。
サカキ：カリカリに焦がしたキャラメルが美味しいですね。めでたまごって何ですか？
玉 田：赤く熟した万願寺唐辛子と地の白米を食べて育った鶏の卵のこと。紅白で、めでたいでしょ。
サカキ：なるほど。卵にコクがありますね。
玉 田：さて、次はSO TIREDの「サゴシのグリル 海老芋と王秋梨のミルフィーユ仕立て」。サゴシは出世魚で大きくなるとサワラになるの。
サカキ：キレイですね。海老芋の食感と梨の食感がまさにミルフィーユ。はまぐりのソースもおいしいですね。これはワインなしでは辛い…。
玉 田：まだ仕事あるけれど、一杯飲みますか？TIKI BAR TOKYOではディナータイムに、１３種類の日本酒のラインナップが揃って、SO TIREDではランチタイムから天橋立のワインが飲めるのよ。
サカキ：天橋立にワイナリーがあるのですか？
玉 田：海沿いにぶどう畑が広がっていて、とてもきれいなワイナリー。ワイナリーが経営しているホテルもお勧め。ワインに合わせたフレンチもおいしくて、ぜひ泊まってみたいホテルの一つよ。
サカキ：この白ワインは樽熟成しているのですね。やわらかくてほっとする味わい。このまま飲みながら夜の部まで待ってようかなぁ。
（季節によってメニューが変わる場合があります）
丸の内ハウスにあるリーフレットの解説を読みながら、各店舗で期間限定の旬な食材を使った限定メニューを試したい。ディナータイムは１３種類の日本酒の飲み比べなど、海の京都をとことん楽しめる。
海の京都
２０１５年１月１９日（月）〜２５日（日）
各店メニューはこちらから
