Text_Yasuyuki Ouchi
今回のゲストは、DJ、音楽プロデューサーとして、日本をはじめワールドワイドに活躍する田中知之さん。2008年11月には丸の内ハウスで開催されたインテリアデザイナー・片山正通さんの作品集出版記念パーティで、初めてDJとして参加している。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「DJ をやらせていただいたのは、大沢くん(大沢伸一氏)、Kitsuné のMASAYA くん、猪野さん(INO hidefumi 氏)と参加した片山さんの出版記念パーティが最初でした。クラブでもなかなか集まらないような豪華なメンバーでしたね。ただ、丸の内ハウスには2007 年のオープニングレセプションパーティの際にお伺いしています」
やはり田中さんも丸の内ハウスができる前は、丸の内=オフィス街であり、食事をしたり、遊んだり、集う場所というイメージはこの街には抱いていなかったという。
「宇一さん(山本宇一氏)にいろいろと丸の内ハウスのお話は聞いていましたが、新丸ビルという複合ビルの中の施設だということもあり、実際に行くまでは想像もできなかったです。だから、初めて訪れたときは“こんなことになっているんだ”って驚きました。遊び方として新しいですよね。ビルの中で遊ぶこともそうですが、単にお店が集まった飲食店ゾーンではなく、その間にフリーのスペースがあったりと、これまでに体験したことのないスタイルだったので、純粋にいいなって思えたことを覚えています」
丸の内ハウスのオープンをきっかけに、丸の内という街に対するイメージもガラッと変わったようだ。
「東京駅を利用する際も八重洲口だったこともあり、丸の内は自分の中のルーティンにない街でした。それが丸の内ハウスができてから、その周辺にも高感度なショップが次々とオープンして、丸の内という街自体も変わってきたと思うし、丸の内という街の方向性も見えてきたのではないかと思いますね。個人的にも、丸の内ハウスだったら行ってみようかなとか、自分が参加しないイベントでも顔を出してみようかなと思える街になりました」