Text_Yasuyuki Ouchi
今回のゲストは、ファッションフォトグラファー&アート写真家として、日本をはじめニューヨークやアジア各地で活躍するレスリー・キーさん。去る2011年には、ここ丸の内ハウスで松任谷由実を撮り下ろした写真展『Yuming Road Show in (marunouchi) HOUSE 「Anniversary~街角のI Love You~」』を開催を予定していたが、東日本大震災の影響で中止となってしまったという。
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「ユーミンの36枚目のアルバム『Road Show』の発売記念イベントだったのですが、震災の影響で中止になりました。当時の状況を考えれば当然の決定だったと思います。ただ、その前の2009年にも丸の内ハウスでユーミンの35枚目のアルバム「そしてもう一度夢見るだろう」の発売を記念企画『YUMING’S TRANSIT in Marunouchi House』写真展は行っています。私が初めて丸の内ハウスに来たのは2008年で、丸の内で坂田栄一郎さんの写真展が開催されていて、その帰りに食事をしました。最初はアーバンで海外のような空間だなという印象です。その中でもスナック(来夢来人)や蕎麦屋さん(「ソバキチ」)と日本らしい飲食店も入っていて、すごく新鮮でした。イタリアンも中華も大好きですが、ここに入っているそれらは日本風にアレンジされているので、さらに美味しいです」
ファッション誌などでは、丸の内で撮影することも多いという。
「朝の5時から9、10時くらいまでの間、よく丸の内で撮影をしています。カタログや女性ファッション誌など、1年に10回くらい。OLさんのイメージもありますし、石畳の街並みもニューヨークのようですごく綺麗。丸の内は最高のロケーションです。その撮影の後にスタッフの皆さんと丸の内ハウスで食事をすることも多いです。もちろん新幹線で移動する時は東京駅も利用しますし、丸の内は馴染みの深い街のひとつですね」て表情も素敵だし、自分流のおしゃれを楽しんでいらっしゃいます。DJをしていると、全然知らない方に声を掛けていただいたりして、普段はあまり接することのない職種など、あらゆるタイプの方がいる空間というのも面白いです」
一般的にはサラリーマンやOLの印象が強い丸の内だが、意外にもレスリーさんはファミリーが訪れやすい街だという側面を指摘してくれた。
「週末の丸の内や銀座は家族連れも多いですよね。確かに平日はサラリーマンやOLの街ですが、郊外で暮らすファミリー層の方々の中には、週末に買い物や食事で都会に来ることも多いと思います。渋谷や表参道を人が多過ぎて少しうるさいと感じ人にとって、ここ数年でショッピング街としても充実する丸の内エリアは、ファミリー層を中心とした大人たちが落ち着ける場所ではないでしょうか」